SAJIMA

佐島

佐島は鎌倉から南へ約15km、三浦半島の中央、相模湾側の西海岸に位置し、
葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」を彷彿とさせる眺望が望めます。

佐島のある三浦半島西部は歴史的に別荘や保養所の多い場所です。横浜(25㎞圏)や東京(40㎞圏)といった大都市に近接し,また黒潮による温暖な気候により、リゾート開発やマリーナ、海のレジャー産業の発祥の地として知られてきました。

佐島には天神島や笠島、毛無島といった3つの小島が点在し、西側には天神崎、東側には小田和湾があり,出入りの多い複雑な海岸地形を形成しています。陸地には森林と草地が連続して広がり、海岸には砂浜、転石地岩場などがコンパクトにまとまり、複雑で多様な環境が佐島の海の特長です。

 

 

多種多様な生物が生息

相模湾は海洋生物の宝庫として世界的に認知され、佐島の海の複雑で多様な環境が、多種多様な生物の生息を可能にしています。

また相模湾は暖流と寒流が混合する海域で、富山湾、駿河湾と並ぶ 日本三大深湾の 1つであり、黒潮による南方からの生物と、深海の生物を含め、1600種もの生物が生息しています。

武士を育んだ相模湾の魚

相模湾の漁業の歴史は古く、鎌倉時代には漁業が始まり、室町時代には漁業が奨励されていました。そして江戸時代には漁業が産業となり、相模湾の魚介類が江戸まで輸送されていたことが知られています。特に真鯛は「佐島鯛」として知られ、皇室への献上鯛として提供されてきました。

遥か遠い昔から相模湾の魚介類は武士の礎となり、現代でも世界的に高い評価を得ている「日本文化」を進展させてきました。